
今週の月曜日、フェイスブックにこんな投稿をしました。
学校からお呼び出しがあって、元気に学校に行ったはずの息子が今、私の隣で座ってます。
ただいま「病院なう」です。
今日予定していたお仕事は、すべてキャンセルの連絡をさせていただきました。
ご迷惑をかけてしまい、申し訳ありません。
息子、もう大きいのだけど、久しぶりに学校からの早退となりました。
この日の私はたまたま在宅だったので、すぐに迎えに行けました。
そして、運よく仕事がキャンセルできたので、病院で診察を受ける時にも後の予定を気にしなくてよかったのだけど。
「これがもしもお勤めしているママだったらどうなるんだろう?」と思ったんです。
ワーキングマザーの前に立ちふさがる、大きな壁の存在
あなたにはお子さまがいらっしゃいますか?
そして、ワーキングマザーとして働いた経験はあるでしょうか?
これらふたつの質問についてどちらも答えが「Yes」であれば、先日の私のような経験をしたことがあるかと思います。
「子どもが体調を崩したので、保育所から連絡がありました」
「迎えに来てほしいとのことなので、今日は帰っていいでしょうか?」
これらの言葉を何の抵抗もなく当たり前のように言える職場は、多くはありません。
仕事と保育所をせっかく確保できたのに、その次は子どもの体調不良で職場に迷惑をかけてしまう。
これこそがワーキングマザーの前にある大きな壁であり、乗り越えることが簡単ではない障害です。
育休からの復帰は「おめでとう」なの?
今週の月曜からさかのぼること数日前、私はとある女性とお話しをする機会がありました。
その方は小さいお子さまのママであり、職場復帰をしてほんの数日とのこと。
そして、ご自身の働き方に対して育休が明ける前から疑問を持っていたそうです。
(私に会いに来てくださる方の8割くらいは、働き方に「?」を持っています)
その疑問とは「職場に復帰するのは、おめでたいことなのか?」というもの。
出勤すると何人かの方から「おめでとう」と声をかけていただいたのだけど、何だか違和感があるとおっしゃるのです。
私にはワーキングマザーとしての経験はありません。
なので、彼女の疑問に対して明確な答えを出せなかったのだけど、偶然にも「体調不良の息子を学校に迎えに行って、病院で診察を受けさせた」という経験をして、「確かにそうかも?」と感じたんです。
育児休業期間が終わって、ママが職場に復帰するということ、それはママとお子さまの環境が大きく変わることを意味します。
その変化についていけなくて心身ともにリズムが狂ってしまうことは、珍しいことじゃないと私は思うのです。
これを果たして「めでたい」などと言っていいのでしょうか?
元の職場に戻る日を心待ちにしていたママならよいのです。
でも、必ずしもそうであるとは限りません。
せっかくキープしてきた安定した生活のため、渋々ながら職場に復帰する。
このようなママにとって、育休が終わる日は苦労の始まりのように私には思えてなりません。
「会社で働く」という選択だけではない、「在宅勤務」という社会復帰の新しいスタイル
この記事で書いてきたような、子どもが体調を崩すたびに会社に対して「すみません」と頭を下げるのがどうしても嫌で、納得できなかった昔の私。
そんな私が手探りで見つけ出したのが、「自宅にいながらにして働き社会とつながりを保つ」という、在宅で勤務するフリーランスでした。
先を行く者としてアクシデントやトラブルもあったけど、たくさんの同業の皆さまが後から来てくださったおかげで新しい働き方として定着しつつあります。
子どもが生まれたら、産休・育休を取得する。
そして、時期が来たら職場に復帰して、家と職場と保育所のトライアングルをグルグル回る生活に入る。
この形を選ぶことだけがママが働く道ではありません。
私と同じフリーランスを選んでも構いませんし、他にも働き方は無数にあります。
あなたとお子さまにとって無理のないスタイルは、どのようなものでしょう?
この記事を読んで、もしも心に響く何かがあるのでしたら、ぜひ考えてみてください。
もしよかったら、あなたの出した答えを私に聞かせてくださいね。